写真家 伊藤真理 Rotating Header Image

いまだに日本人になりきれない私?

アメリカから日本に来てからもう30年ぐらい経つ。いまは自分は日本人であるとはっきり言えるようになったが、まだどこか外国人っぽい。

それがすごく分かったのが先日「日本人なんだなと思う瞬間ランキング」が発表されたときのこと。

上位5位は全く当てはまらない。

1位の「味噌汁を飲んでいるとき幸せを感じること」は恥ずかしながらかつて1回もない。最初の頃は変な味がすると思って飲めなかった。今は食事をしてもほしいと思うことはあまりない。定食などについてきても気がつくと残していることが多い。

2位の「温泉につかっているとき」もあまり感じたことがない。一度東北の温泉宿の撮影の仕事で3泊4日で有名宿にたくさんいったことがあり、とても「美味しい仕事」のはずだったが。どうも落ち着かなかった。みんな裸で一緒に入ることも抵抗を感じたし、お湯が熱いと入れなかった。のぼせて5分ぐらいであがってしまった。和室の部屋だったので夜はよく眠れなかった。ゆったり休息の旅行にいくのだったら、バリ島の高級ホテルでゆったりしたりするほうが疲れがとれそう。

3位の「日本茶を飲んだとき」となっているが、日本に来た当初は苦くて飲めなかった。最初に出されたときに「砂糖とミルクください」といってしまい、周囲が唖然。
最近は雲南特産のプーアール茶を飲むことが多い。雲南に住んでいたころ、カンフーをやったあと、先生を囲んで木下でプーアール茶をたくさん飲んでから習慣になってしまった。
サニーの散歩の際にも水筒に入れてもって行く。

4位の「たたみのにおいをかいでホッとする」と書いてあるが、たしかにたたみはいいにおいがする。でもホッとはしない。たたみの部屋にいるとなんだか落ち着かない。どこに座っていいかわからない。使い方がわからない。
我が家にもたたみの部屋はあるが、洋室にかえてしまった。たたみは落ち着かない。

5位の「漬物を食べて幸せを感じること」とあるが、私は日本の漬物が出されるとき、警戒しながら口にする。

雲南で虫も食べることができた私だが、日本の漬物の独特な味が脅威である。

最初にたくあんを食べたとき、かつて味わったことのないような強烈な味がしたのでびっくりして吐き出してしまった。以来、今日までたくあんや奈良漬が食べられない。他のつけものも、浅漬け以外は無理かも。

他に上位10位ぐらいまでみたが当てはまるものがあまりなかった。

逆に日本人はこんなことで幸せを感じるんだと思って、私が緊張感を感じるものばかりだと思ってしまった。

最近は雲南往復も多くなり、ますます日本人離れしているかも・・・

でも、私の「日本語の先生」の「バカボンのパパ」がいうように、
「これでいいのだ」
と思ったほうがいいと最近やっと思えるようになってきた。

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